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Memo and To do
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平田 あれは、本当にいろんな意味で象徴的な事件で。会津若松ですよ
ね。あのぐらいのレベルの地方都市の子が一番息苦しくて。
要するに東京辺りだと、今、東大に行くのも、そんなに大変じゃないんで
すね、昔に比べると。だから、東京の受験校っていうのは、結構、変な授
業もたくさんやっていて、例えば、うちは駒場なんで、筑波大附属駒場の
先生と共同して、すごく変な授業をいろいろ出しているんです。ある年
は、中学3年生に、夏休みに永山則夫の小説を3冊読ませて、
後期全部かけて、永山則夫の評伝劇を作るっていう、これを国語の授業で
やったんです。
佐々木 すごくいいですね。
平田 ちゃんと作るんですよ、中学3年生、14歳が。それ
は、筑波大附属駒場だからできるということもあるんですけど。
佐々木 今、言おうとしました(笑)。
平田 でも、そういう話を、この間も東大の先生としていたら、東大の先
生も、「うん。本当に、例えば女子でも、御三家から来る子達っていうの
は、結構遊んでから来るんだよね」って言っていて、この地域間格差が、
今、すごく問題になっているんです。東大でも京大でも阪大でも問題に
なっている。
ウィンウィン対談 平田 オリザさん 自分が変わることに、喜び
さえも見出す。 それが「対話」の基本的な概念なんです。
平田 そういうおもしろい授業をたくさん受けて大学に来る子達。例えば
ミュージカルを観たり、美術展を観たり、海外に留学していたり、親の趣
味もあるけれども、いろんな豊かな教育を受けて東大に来る子達と、単位
未履修で世界史も知らないで、とにかく受験の科目しか勉強してこない
で、脇目も振らずに東大に来た子達、特に女子の場合に、やっぱり文字通
りのカルチャーショックを受けて、不登校になっちゃう子もいるんです。
要するに、教育の地域間格差は解消したんだけれども、文化の格差がもの
すごいから、その地域間格差が、今、大学生達を苦しめているんですね。
佐々木 でも、子どもが自分で「やっぱりミュージカルを観なくちゃ」と
か、なかなか思えないから、親というか、家庭環境がものすごく大切だと
いうことですね。でも、それこそ格差というか、どう子どもを育てるか、
どのくらい重層的な、多角的な生活をするかっていう親の生活価値に関係
してくる。
平田 それから、やっぱり家庭に余裕がないと、できないから、やはり本
当に公的な支援がないと。教育再生会議が「親学」とかいって、「テレビ
を見せないで、演劇を観に行け」とか言いましたが、それはありがたいけ
ど、観に行かせられる家は、もう観に行かせているんですよ。
で、この文化格差の方が本当は深刻で、これからどんどん第3次産
業中心の、生活者中心の社会になっていきますから、そういう感性とか
が、本当に生涯賃金を決める時代になるんですよね。
そうすると、子どものうちに、そういうのに行かせられる家庭と、行かせ
られない家庭で、格差がさらに広がる。今でさえ家庭の収入と子どもの学
力の相関関係って問題になっているでしょ? でも、たぶん文化的なも
のって、もっとなんですよね。だから、本当に公的な支援をきちんとしな
いと、そこで、ものすごい格差社会になっちゃうんです。
ウィンウィン対談 平田 オリザさん 自分が変わることに、喜び
さえも見出す。 それが「対話」の基本的な概念なんです。
こういうことはね、確かに存在する。文化格差。
でもそういうハイソサエティな方の文化格差って、たとえば政府で埋めな
いといけないレベルじゃない。
どこに住んでたって親の文化度にある程度の年までは子供の文化度が依存
してしまう。
でもそれこそインターネットの時代。
子供が勝手に興味を見つけて、どんどん摂取すればいい。生ものはなかな
か見れないかもしれないけど、
その代わりに都会にいれば現代「消費」に使ってしまう時間を利用して、




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